日本海からいっきにそびえ立つ2,236メートルの独立峰。
別名「出羽富士」と呼ばれている。
海からの風を受け、年間を通して多くの雨や雪が降り、
長い年月をかけて浸透して山麓に伏流水として 湧き出し、住民の多くに恵みを与えている。

伏流水が山腹から湧き出ている様子を、
身体の「どうっぱら」から湧き出している
という例えで名付けられ、年中水汲みの人が耐えない。
町内には他に、牛渡川やさんゆう、釜磯などの湧き水が有る。

鳥海山への登山ルートのひとつであり、
霊場と秘境探勝ルートでもあり、
渓流沿いの遊歩道を散策してゆくと、大小様々な滝に出会う。
往復で約２時間のトレッキングコース。

体験農園では、種まきから刈り取りまで体験できる農園がある。
一方体験実習館では、そば打ち・笹巻づくり等の体験も可能。
すぐ前には、鳥海山の湧き水をパイプで引いて流しており、町内外からの 水汲みの人で連日にぎわっている。

巨岩の間を落ちる滝とブナを主とする紅葉樹林とのおりなす渓谷美はすばらしく、 春の新緑、夏の納涼、秋の紅葉と手軽なトレッキングが楽しめる。
冬の２月には「氷柱探勝会」が行われ、案内人のもとで 高さ約20メートルの氷結した二ノ滝を見ることができる。

鳥海山の湧き水を源として、その流れは冷たく、どこまでも澄み渡り、夏には清流の象徴と 言われる梅花藻が花を咲かせる。
また清流にある丸池様は周囲をうっそうとした樹木が囲い、豊富は湧き水によるエメラルドグリーンが樹木の間から 差し込む光を捉え、神秘的なたたずまいを見せている。

吹浦海禅寺２１代寛海和尚が、日本海の荒波で命を失った寮費諸霊の供養と、海上安全を 願って５年の年月をかけて２２本の磨崖仏を完工。夏にはライトアップされる。
またその南側には、自然が作り出した芸術的景観の夫婦岩があり、両岩に掛けられたしめ縄の真ん中に 夕日が見えたら良いことがあると言われている。